手繰り寄せる、線を

日程:2023年7月31日(日)― 8月13日(日) 開催地:福島県、宮城県、茨城県、常磐線沿線、他

About

“JOBAN LINE PERFORMING ARTS FESTIVAL”

「常磐線舞台芸術祭」は福島県を中心とした常磐線沿線で繰り広げられる
舞台芸術の祭典です。初回テーマは、「つなぐ、」。
震災が残した爪痕は、大小そして内外を問わず様々な「分断」を生み、
未だその影を落としています。
舞台芸術の力を持ってその分断を少しでも「つなぎ」それぞれが手繰り寄せ、
地域のもつ本来の美しさや魅力を再発見し体感してもらうことを目的とした芸術祭です。

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Program

  1. JR 常磐線上り列車 ―マスク―
    撮影:新井卓
    演劇

    JR 常磐線上り列車 ―マスク―

    青春五月党
    会場
    Rain Theatre

    3年ぶりの新作公演。「マスク」を通して描かれる現在する過去

    作・演出:柳 美里 出演:秋元菜々美、大内彩加、菊池佳南(うさぎストライプ・青年団)、 佐藤真喜子、関根颯姫(青春五月党)、 名古屋 愛(青春五月党・青年団)、緑川史絵(青年団)、 福島県立ふたば未来学園高等学校演劇部、他

    ※7.21〜28...プレ公演・開演時間未定/8.4〜6...開演時間未定

  2. 銀河鉄道の夜
    演劇

    銀河鉄道の夜

    青年団
    会場
    勿来市民会館

    宇宙の果ての輝く星々と美しい友情で紡ぐ、いのちのファンタジー。

    原作:宮沢賢治   作・演出:平田オリザ
    出演:井上みなみ、永田莉子、福田倫子、知念史麻、髙橋智子

  3. ザ・レディオ・ミルキー・ウェイラジオ朗読劇『銀河鉄道の夜』舞台版
    ポスター:
    椚田透(nix graphics)
    演劇

    ザ・レディオ・ミルキー・ウェイ
    ラジオ朗読劇『銀河鉄道の夜』舞台版

    会場
    新地町文化交流センター(観海ホール)

    福島と岩手で今春放送されたラジオ番組を音楽も含めて舞台で再現

    原作:宮沢賢治 脚本・演出:古川日出男
    出演:古川日出男、管啓次郎、小島ケイタニーラブ、柴田元幸、北村 恵、後藤正文 音楽:後藤正文、小島ケイタニーラブ 映像:河合宏樹

  4. もしイタ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の「イタコ」を呼んだら
    撮影:西澤 勝
    演劇

    もしイタ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の「イタコ」を呼んだら

    青森中央高校演劇部×福島県の高校生たち
    会場
    福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校 多目的ホール「みらいシアター」

    東日本大震災被災地応援のために作られた「奇跡の高校演劇」。福島の高校生とコラボします。

    作・演出:畑澤聖悟

  5. ジンコちゃんの世界
    撮影:西澤 勝
    演劇

    ジンコちゃんの世界

    青森中央高校演劇部
    会場
    いわき芸術文化交流館アリオス 小劇場

    たった一匹から始まった10日間の王国。ミジンコの「宇宙」を見つめる生命の物語。

    作・演出:畑澤聖悟

  6. 空に菜の花、地に鉞
    イラスト:山下昇平
    演劇

    空に菜の花、地に鉞

    渡辺源四郎商店
    会場
    新地町文化交流センター(観海ホール)

    ミサイルの行方は菜の花の咲く半島。

    作・演出:畑澤聖悟

  7. 阿房列車 / 思い出せない夢のいくつか
    撮影:三浦雨林
    演劇

    阿房列車 /
    思い出せない夢のいくつか

    青年団
    会場
    Rain Theatre

    『阿房列車』
    平田オリザ初期の傑作短編戯曲、福島で復活。

    8.10(木)15:00、11(金)19:00、12(土)15:00
    作・演出:平田オリザ
    出演:中藤 奨、たむらみずほ、田崎小春

    『思い出せない夢のいくつか』
    星の数ほど生まれる思いは、衝突、爆発、死を繰り返す。これは大人のための『銀河鉄道の夜』。

    8.10(木)19:00、11(金)15:00、12(土)19:00
    作・演出:平田オリザ
    出演:兵藤公美、大竹 直、南風盛もえ

    ※本公演は同会場・同じセットで 2 作品を上演する試みです。(同時上演ではないためチケットは作品ごとに販売)

  8. 日没を祭れ 2023第一日『日没、新しい夜明けに』
    合唱

    日没を祭れ 2023
    第一日『日没、新しい夜明けに』

    会場
    東日本大震災・原子力災害伝承館

    日没に捧げる書と音楽と詩のインプロビゼーションと合唱の祭典

    企画:和合亮一
    演出:佐藤典之
    1部|出演:千葉清藍、山中 透、和合亮一
    2部|出演:福島県合唱連盟いわき支部、浪江混声合唱団、 ゆめはっと合唱団、全国公募・有志参加者

    (※1)開場準備整い次第開演

  9. 日没を祭れ 2023第二日『日没よ、鎮まれ。』
    能楽

    日没を祭れ 2023
    第二日『日没よ、鎮まれ。』

    会場
    小高山 同慶寺

    日没に祈りを捧げるアーティストたちの祭典の第二夜
    鎮魂と再生の祈りを込めた創作能の舞

    1部|作・演出:和合亮一 出演:清野和也、他
    2部|作・演出・出演:津村禮次郎

  10. 窓の外の結婚式(利賀日本博プログラム)
    22年 世田谷シルク「春夏秋冬」@大倉英揮
    演劇

    窓の外の結婚式(利賀日本博プログラム)

    堀川 炎
    会場
    平中央公園 (いわき芸術文化交流館アリオス前広場)

    彼女は歩き出した。

    原作:柳 美里
    演出:堀川 炎
    出演:近藤 強、鄭 亜美、石松太一、藤瀬のりこ、倉島 聡(以上、青年団)

    ※雨天決行、雨具は各自お持ちください。

Voice on Voice

声は何にも似ていない。
鉄管にもケーキにも似ていない。
見えないし触れない。
光らないし臭わない。

だけど声は、人と人をつないで、運ぶ。
人と人を集めて、散らせる。
まるで鉄道の駅みたいに。

だから声に声を重ねる。あの駅で。
声と声を触れさせる。あの駅で。この駅で。

文・古川日出男

「Voice on Voice」は常磐線沿線の駅舎周辺で
アーティストと音楽家がコラボレーションする企画です。
常磐線舞台芸術祭でのみ実現しうる共演をお楽しみください。

※会場は屋外の可能性もあります。雨天決行、荒天中止、雨具は各自お持ちください。

  1. 『二つの駅舎、ボイス・オン・ボイス』
    古川日出男×後藤正文

    8月3日(木)、4日(金)時間未定
    会場:JR富岡駅周辺(8月3日)、JR新地駅周辺(8月4日)

  2. 『JR常磐線夜ノ森駅』
    柳 美里×尾崎世界観

    8月7日(月)時間未定
    会場:富岡町 夜の森公園周辺

  3. 『浜通りと中通りの境』
    和合亮一×田島貴男(Original Love)

    8月8日(火)時間未定
    会場:JR福島駅東口周辺

  4. 『荒地の家族』
    佐藤厚志×Miya

    8月9日(水)時間未定
    会場:未定

Workshop演劇ワークショップ

国内で活躍する演出家を招聘し開催する演劇ワークショップ。
第一線で活躍するアーティストの創作を体験し、
アーティストの「視点」を体感することができます。

  1. 福名理穂(ぱぷりか)劇作ワークショップ(仮)

    8月2日(水)、3日(木)18:30~21:30
    会場:いわき芸術文化交流館アリオス 大リハーサル室
    ファシリテーター:福名理穂
    参加費:料金未定

  2. 山本卓卓(範宙遊泳)ワークショップ(仮)

    8月10日(木)時間未定
    会場:相馬市民会館 多目的ホール
    講師:山本卓卓
    参加費:料金未定

Tourツアー

常磐線沿線には長く、深く、枝分かれした歴史や文化がある。
常磐線沿線に来たら、見てほしい、知ってほしい。その土地のことを。
土地の様々な面を案内人がツアーします。

  1. 原発事故による 旧避難区域内の文化財巡りツアー

    原発事故による旧避難指示区域には様々な文化財がありますが、それらを知る機会は多くありません。土地を「歴史」の面からツアーします。

    案内人:森 幸彦
    日程:未定
    会場:未定
    参加費:料金未定

  2. ロッコクツアー

    福島県浜通りを南北に走る国道6号線、通称ロッコク。国道沿いに点在する震災遺構、産業遺構を巡りながら、震災や近代化・工業化が生み出した「断層線」をたどるツアー。案内人は、著書『新復興論』の中で独自の「ロッコクツアー」を提唱する小松理虔。

    案内人:小松理虔
    8月6日(日)、9日(水)10:00~18:00 ※10:00 JRいわき駅集合
    会場:国道6号線沿い
    参加費:無料(要申込)

Food

地域特有の食文化に触れることは、地域を知るために必要不可欠な要素です。
各地の名産を口にして、より深く福島を体験することができる企画。

  1. 酒と話「どんちゃん港」

    いわき市小名浜在住の地域活動家、小松理虔がプロデュースする食と対話の企画。小名浜と浪江。福島県浜通りにある二つの港町を舞台に、地元のうまいものを囲みながら、地元の人もよそものも混じり合い、地域について、文化について、震災や復興についてざっくばらんに語ろうじゃないかという企画。なにはともあれまずは宴。酒と食、対話のあるところに「共事」の回路が立ち上がる。

    <小名浜編>
    8月5日(土)15:30〜18:30
    会場:UDOK.

    <浪江編>
    8月12日(土)15:30〜18:30
    会場:Share Place STUDIO B-6

    料金:食事代+参加費として2500円
       ※お酒の持ち込み可

  2. フェスティバル・フードマーケット

    福島県内の常磐線沿線を中心に、名産やおいしいものが大集合。
    各地域の地元の方に「縁日の屋台の名物はこれだよね」と思っていただけるフードマーケットです。

    日時:未定
    会場:未定
    料金:入場無料

Opening/Closingオープニング/クロージングイベント

  1. KEYNOTE SPEECH

    糸と泉――結ぶものと湧き起こるもの。
    このフェスティバルで結ばれた人々のトークと、土地に根付いた伝統芸能や文化から、一つの「線」が湧き起こります。

    7月31日(月)13:00
    会場:小高生涯学習センター(浮舟文化会館) ホール
    登壇者:小松理虔、相馬行胤、平田オリザ、古川日出男、柳 美里、和合亮一、他
    出演:磐城じゃんがら遊撃隊、富岡表現塾、他
    料金:無料(要申込)

  2. クロージングイベント

    常磐線舞台芸術祭が手繰り寄せ、繋いだ人々と共にフィナーレを飾ります。
    それぞれが持つ線を繋ぎ、輪を描くようにフォークダンスを踊って芸術祭を締めくくります。

    8月13日(日)※時間未定
    会場:未定
    料金:入場無料
    ※雨天決行、荒天中止、雨具は各自お持ちください。

News Library

主催
常磐線舞台芸術祭実行委員会、
一般社団法人常磐線舞台芸術祭 
プログラム・ディレクター
柳 美里
フェスティバル・コーディネーター
平田オリザ
プロデューサー
鄭 慶一、柳 丈陽
実行委員
いわき芸術文化交流館アリオス、小松理虔、相馬行胤、平田オリザ、古川日出男、柳 美里、和合亮一
デザイナー/アートディレクター
形山佳之
テクニカルディレクター
關 秀哉
運営コーディネーター
齋藤夏菜子、髙山さなえ、久留飛雄己
地域コーディネーター
土方正志、今野 聡、大内彩加、⻘木淑子、佐藤真喜子、平山 勉、宇名根良平、祓川正道、秋元菜々美
広報
冠 那菜奈、宮﨑有里、
山根麻衣子(地域連携)
事務局
石幡 愛、小泉実樹、林 慶一、林田古都里、山田裕子
協力
ぴあ株式会社